開通して間もない北陸新幹線で加賀百万石の城下町「金沢」へ。東京からはおよそ2時間30分。ぐっと近くなりました。
駅では巨大なガラスドームと、伝統芸能に使われる鼓をイメージした鼓門が出迎えてくれます。アメリカの旅行誌に「世界で最も美しい駅」のひとつに選ばれたとか。
近代建築と伝統が融合した美しい駅に旅の期待が高まります。
さっそく、バスに乗り換えて「兼六園」へ。兼六園までダイレクトで行ける兼六園バスをはじめ、金沢周遊ボンネットバスなど、観光に便利なバスがいくつか運行していました。
金沢の観光スポットは、あまり分散していないのでバスか徒歩、お天気のいい日はレンタサイクルもおすすめです。
兼六園下バス停から桂坂口へ。入口の横には茶店が並んでいるストリートがあり、とっても気になりつつとりあえずは園内へ。
園内ではきれいに掃き清められた砂利道を歩きます。少し歩くとさっそくあの有名な灯籠のある景色が!
2本脚の灯籠は「ことじ灯籠」と言うそうです。琴の弦を支える琴柱(ことじ)に姿が似ているからだとか。やっぱり人気の撮影スポット…たくさんの観光客のみなさんが並んで写真を撮っています。
しかし、兼六園といえばこの景色。がんばって何とか人が映らない写真を撮ることができました。
園内を散策しているとカキツバタの青々とした葉がすがすがしい曲水も。訪ねた時はまだ少し早かったですが、5月には紫のカキツバタの花が楽しめるそうです。
こちらは見上げるほど大きな松の木。高さ16mもあります。
たくさんの柱で支えられながらも、堂々とした枝ぶりは迫力があります。地上2mくらいまで根がむき出しになっていて、「根上(ねあがり)松」と言うそうです。
この噴水は日本に現存する最古のもの。江戸時代に作られたというから驚きです。
兼六園は岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並ぶ日本三大名園。加賀藩の歴代藩主が莫大なお金をかけて作り続けてきたそうです。庭の松は盆栽のように美しく、1本1本とても大切にされてきたのが分ります。
そして庭はすみずみまでこころが配られていて、今も大切に管理されているのが伝わってきました。
ちょうど桜の季節、園内のあちらこちらで、花を楽しむことができました。春は桜やツツジ、初夏はカキツバタ、秋はフジバカマ、そしてモミジの紅葉、冬は雪景色。
四季折々の庭の風景、きっとそれぞれに美しいでしょうね。
園内をぐるっとまわると、およそ1時間。歩き疲れたらお茶屋さんでお団子を食べながら、ぼーっとするのも至福の時間です。
兼六園の近くには21世紀美術館、ひがし茶屋街などなど、みどころがいっぱい!結局いろいろ散策して、カラダはぐったりでしたが、古くて新しい城下町「金沢」の魅力に元気をいっぱいもらいました。
まだまだ知らない金沢がたくさんありそうで、また訪ねてみたいと思います。
旅データ
- 入園料:310円
- アクセス:金沢駅からバスで約10分
- URL:http://kenrokuen.or.jp/